己土のリーダーシップ運 — 方向が決まった時に動き出す始まり
己土は作物を育てる潤った畑の気運で、他者を育てることに力を注ぐ性質です。このような気運を持って生まれた人は、率先して方向を叫ぶよりも、構成員がそれぞれ成長できるように後ろで土を耕すリーダーになりやすいです。そのため、リーダーシップも「私が先に示す方式」よりも「相手が自ら立てるように助ける方式」でより力を発揮します。
己土は作物を育てる潤った畑の気運であり、人を導く際も畑が種を育てるように、構成員一人ひとりの成長をまず見守るリーダーシップとして現れます。指示を出すよりも、そばで土をならし水をやるように条件を整える方式なので、従う人は安定感を感じますが、時には決定が遅く見えることもあります。この気運のリーダーシップは、華やかに先を進むよりも、長く共に育っていくことに強みがあります。
己土とは、簡単に言うと
己土は肥沃な畑のように、何でも受け入れてよく育てる性質です。人の心や状況をそのまま吸収した後、その中で必要なものを選んで育てていく力と見ることができます。そのため、この気運を持つ人は、人の話をよく聞き、相手が今何を必要としているかを見抜くことに長けています。表面的には素朴で静かに見えますが、実際には長い計画を立ててゆっくりと成果を作り出す粘り強さがあります。人を助けることにやりがいを感じ、自分が前に出るよりも後ろで全体をまとめる役割を自然に担います。
リーダーシップ運に現れる方式
この気運のリーダーは、会議で先に意見を出すよりも、チームメンバーの話を最後まで聞き、まとめる方です。誰かが難しくしている部分が見えれば、その仕事を代わりにやるよりも、自ら解決できるよう資料を探したり、方法を教えたりする形で助けます。そのため、チーム内では「小言が多い」とか「干渉がひどい」という印象を受けることがありますが、これは相手を信頼していないからではなく、最後まで責任を全うしたいという気持ちから出てきます。事がうまくいかなくなれば、まず自分のせいだと考え、チームメンバーがミスをしても、叱るよりも包み込む傾向があります。ただし、仕事を任せて待つことに慣れていないため、指示をしたにもかかわらず、自分で再びやり直してしまい、仕事が遅くなることがあります。
強く作用する時・弱く作用する時
強く作用する時
- チームメンバーの些細な変化にも気づき、誰が疲れていて誰が元気を出しているかをいち早く察知して気遣います。そのため、従う人は内心で頼りがいを感じます。
- どんな仕事でも細かく記録・管理するため、締め切りを守り予算を節約する実務的な能力が光ります。会議資料や報告書の整理も、他の人より速く正確です。
- 責任感が強く、仕事が困難になるほど最後まで耐え抜く力があります。チームが揺らぐ時に、中心となって支える役割を自然に担います。
弱く作用する時
- 自分の仕事をるよりも他人の仕事を先に手伝うため、本来自分の業務が後回しになったり、自分の貢献が正当に認められずに損をしたりすることもあります。
- 全てを前もって心配する習慣のため、決定を下す前に長くためらいます。チームメンバーが結論を待つ間に、もどかしさを感じることがあります。
- 人を助けることに慣れているため、頼まれる仕事は得意ですが、他人に仕事を分担して任せる「委任」が苦手です。結局一人で抱え込んでしまい、疲弊する可能性があります。
己土のリーダーシップは、目立って先頭に立つスタイルよりも、後ろでチームがうまく回るように土を耕す方式に近いと言えます。そのため、最初は存在感が薄く見えるかもしれませんが、時間が経つにつれて人々が自然に頼るようになるリーダーです。ただし、本人が全ての細部まで管理しようとする傾向があるため、一緒に働く人が「私が任された仕事を全うできないのではないか」というプレッシャーを感じることもあります。このような傾向は、チームの規模が大きくなるにつれて、担当しなければならない雑務が増え、より顕著になります。
時期によって変わる部分
同じ己土の気運を持って生まれたとしても、年齢を重ねるにつれてリーダーシップの姿が変わってきます。若い頃は、周りの人の頼み事をよく聞き、遅れている人を気遣う役割を自然に担うようになります。しかし、この時期には本来自分の仕事の優先順位を決められず、自分が疲弊した後で「私が抱え込みすぎた」と気づくことになります。年齢を重ね、経験が積むと、全ての仕事を直接行うよりも、誰に何をお願いするかを考える方式に変わります。特に春や夏のように人々の活動が活発になる季節には、チームの雰囲気を盛り上げる役割が際立ち、秋や冬のように整理が必要な時には、家計を整え予算を合わせる能力が光ります。この流れは、運が良い悪いを分けるものではなく、同じ性質がどのような環境でどのように使われるかによって変わると見るのが自然です。
よく誤解される点
- 己土の気運は素朴で静かなため、野心がないと誤解されることがありますが、実際には時間をかけて大きく育てるリーダーシップです。目先の成果よりも、チームが1年後、3年後にどのような姿になるかを先に描く方です。
- リーダーが細かすぎて全てに干渉すると考える人もいます。しかし、これはコントロールしようとする心というよりも、チームのミスがそのまま続いてしまうのではないかと心配して、先回りして気遣いたいという気持ちから出てきます。だからといって、一緒に働く人が自律性を失っていると感じると、負担が大きくなる可能性があります。
- 表面的には穏やかに見えるため、決定を下すのが苦手だろうという誤解もあります。実際には、重要な瞬間に揺らぐことなく、一度決めた方向を最後まで押し通す粘り強さがあります。ただし、その過程で相手の感情を考慮するあまり、決定が遅れる可能性があります。
リーダーシップ運にすぐに適用するには
- 今日の会議で指示する事柄があれば、「何をいつまでに」だけを伝え、終えてみてください。普段のように補足説明を加えたいと思っても、相手が自分で方法を見つける時間を与えることが、委任の第一歩です。
- 今週、チームメンバー一人に小さな業務一つを完全に任せてみてください。準備物は、その仕事の目標と締め切りだけです。途中で確認したい気持ちになっても、結果を受け取った後にフィードバックを与える方式に変えてみてください。
- 一日の仕事を終える前に、「今日私が必ずやるべきだったこと」を三つだけ書き出してみてください。その中で、他の人が代わりにできる仕事を一つ選び、翌日の朝に頼む練習をすると、リーダーの荷物が少しずつ軽くなります。
- チームメンバーがミスをした時、すぐに指摘するのではなく、「今回はどのような方法がより良かったでしょうか?」と質問してみてください。すると相手は自分で答えを見つけるようになり、自然に責任感も育ちます。